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歯磨き粉「研磨剤なし」の見分け方|成分表示の読み方と低/無研磨製品の選び方【2026年】

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田中 さやか | 歯科衛生の知識を持つライター
歯磨き粉「研磨剤なし」の見分け方|成分表示の読み方と低/無研磨製品の選び方【2026年】

【注記】 本記事は商品の成分・スペックを一般的な情報提供目的で紹介するものであり、医療アドバイスではありません。掲載製品の効能・効果を保証するものではなく、効果には個人差があります。製品の使用にあたっては各商品の表示・使用方法をよくお読みください。健康上の懸念がある場合は歯科医師にご相談ください。

※本記事は成分・スペック情報を提供するものです。効能・効果の保証はしません。

歯磨き粉の「研磨剤なし」を見分けるには、成分表示で「無水ケイ酸」「炭酸カルシウム」「水酸化アルミニウム」「リン酸水素カルシウム」がないことを確認します。 これらは「清掃剤(研磨剤)」として表示され、表示順は配合量の多い順です。表示自体がない・「清掃剤」のカテゴリ自体がない製品は研磨剤なし(無研磨)と判断できます。

研磨剤(清掃剤)とは、歯の表面に付着したステイン(着色汚れ)や歯垢を物理的に擦り落とす成分です。エナメル質より硬度が低いものが使われますが、長期使用や強いブラッシングで歯の表面を削ることもあり、知覚過敏やエナメル質減少のリスクが指摘されています。

表示パターン判断
「清掃剤」欄がない無研磨(研磨剤なし)
「清掃剤:含水ケイ酸」のみ低研磨(やや弱い研磨力)
「清掃剤:無水ケイ酸」または「リン酸水素カルシウム」中〜強研磨
「研磨剤」と直接表記中〜強研磨

研磨剤に分類される成分一覧

歯磨き粉のパッケージ・成分表示で以下が記載されていれば「研磨剤」が配合されています。

成分名別名・表示例研磨力よく使われる製品
無水ケイ酸二酸化ケイ素、シリカ中〜強多くのホワイトニング系
含水ケイ酸含水シリカ弱〜中低研磨タイプ
炭酸カルシウムカルシウム剤古典的処方
リン酸水素カルシウムDCP歯科系処方
水酸化アルミニウムアルミナ一部の強研磨タイプ
重質炭酸カルシウム-一部古典製品
重質無水ケイ酸-一部強研磨タイプ

ポイント: 「清掃剤」「研磨剤」のカテゴリで上記成分が表記されていない、または成分表示にこれらの単語自体がない場合は「無研磨」と判断できます。


表示の読み方:医薬部外品 vs 化粧品

歯磨き粉は「医薬部外品」と「化粧品」の2区分で薬機法上の表示ルールが異なります。

医薬部外品の場合

有効成分」と「その他の成分」に分けて表示されます。研磨剤は「その他の成分」に含まれます。

有効成分: フッ化ナトリウム、塩化セチルピリジニウム
その他の成分: 無水ケイ酸、ソルビット液、グリセリン、香料...

→ この場合「無水ケイ酸」が含まれているため研磨剤あり

化粧品の場合

成分が一覧で表示されます。研磨剤に該当する成分が含まれているか確認します。

全成分: ソルビット、水、グリセリン、無水ケイ酸、香料、CMC...

→ この場合も「無水ケイ酸」が含まれているため研磨剤あり

「研磨剤無配合」「無研磨」と明記されている場合

メーカー側が訴求として明示している製品は信頼できます。例: ジェルタイプの「コンクール ジェルコート」「アパガード リナメル」など。


研磨力の段階分類

歯磨き粉の研磨力は RDA(Relative Dentin Abrasivity / 相対象牙質研磨度) という指標で測定されますが、メーカーが公開していないケースが多いため、実用上は以下の分類が使われます。

分類RDA目安該当製品の特徴
無研磨(研磨剤なし)RDA 0〜30ジェルタイプ・成分表に研磨剤なし
低研磨RDA 30〜70含水ケイ酸のみ・低濃度配合
中研磨RDA 70〜130多くのホワイトニング系
強研磨RDA 130以上タバコ・茶渋系強力ステインケア

実用上の目安:

  • 知覚過敏がある → RDA 70以下(低研磨〜無研磨)
  • ホワイトニング重視・健康な歯 → RDA 70〜130(標準的)
  • ステインが頑固で歯の状態が健康 → RDA 130〜(短期間集中使用)

参考: 厚生労働省 化粧品基準


市販で買える無研磨・低研磨歯磨き粉の例

完全無研磨タイプ(ジェル型)

製品名メーカー特徴価格帯
コンクール ジェルコートFウエルテックフッ化物配合・う蝕予防¥1,000〜1,500
システマ SP-Tジェルライオン高フッ素・歯周ケア¥600〜900
チェックアップ ジェルライオン6種類の年齢別・低発泡¥400〜800
アパガード リナメルサンギHAP高濃度・ホームケア¥2,500〜3,500
ホワイトニング ジェル オーラルBP&G過酸化水素配合¥1,200〜1,800

低研磨ペーストタイプ

製品名メーカー研磨剤価格帯
メルサージュ ヒスケア日本歯科薬品含水ケイ酸(低濃度)¥1,000〜1,500
シュミテクト やさしくホワイトニングアース製薬含水シリカ(低濃度)¥600〜1,000
クリンプロ 歯みがきペーストスリーエム含水ケイ酸(低濃度)¥800〜1,200
Ora2 ステインクリア(低研磨タイプ)ライオン含水ケイ酸(低濃度)¥500〜800

強めの研磨剤入り(参考)

製品名研磨剤用途
ザクトライオン重質炭酸カルシウムタバコ・茶渋ステイン
ホワイト&ホワイト ライオン無水ケイ酸一般的なホワイトニング
アクアフレッシュ ホワイトニング無水ケイ酸コスパ重視・ステインケア

「研磨剤なし」を選ぶべき人

知覚過敏がある

研磨剤が歯の象牙質を擦ると、知覚過敏が悪化する可能性があります。シュミテクト・メルサージュ・コンクール ジェルコートなどの低/無研磨が推奨されます。

矯正中・インプラント・セラミックなど人工物がある

人工物の表面は研磨剤で傷つきやすく、長期的に表面の艶を失います。歯科処方タイプ(ジェル型・低研磨ペースト)が安全です。

子ども・乳歯

乳歯はエナメル質が薄く、研磨剤の影響を受けやすいため、フッ素配合の低研磨ジェル(チェックアップ ジェル等)が推奨されます。

歯ぎしり・強くブラッシングする習慣

物理的な摩耗と研磨剤の摩耗が複合すると、エナメル質減少のリスクが高まります。無研磨ジェルへの切り替えが検討されます。


「研磨剤あり」でも問題ない人

健康な歯で知覚過敏がない場合、適切な強さでブラッシングすれば研磨剤入り歯磨き粉は問題なく使えます。むしろ、ステインケア・歯垢除去では研磨剤入りのほうが効率的です。

歯科医師の見解では「研磨剤=悪」ではなく、「自分の歯の状態に合わせて選ぶこと」が重要視されます。判断に迷う場合はかかりつけの歯科で相談することが推奨されます。


よくある質問

Q. 「研磨剤無配合」と「低研磨」の違いは?

A. 「研磨剤無配合」はRDA 30以下の完全無研磨(ジェルタイプ中心)。「低研磨」はRDA 30〜70で、含水ケイ酸など弱い研磨剤を少量配合しているタイプです。後者のほうがステイン除去力はやや高めですが、無研磨より歯への負担は大きいです。

Q. 「無水ケイ酸」と「含水ケイ酸」はどう違う?

A. 無水ケイ酸は乾燥状態の二酸化ケイ素で、研磨力が中〜強。含水ケイ酸は水分を含んだ状態のシリカで、研磨力は弱〜中です。同じ「ケイ酸」でも研磨力に明確な差があります。

Q. 研磨剤入り歯磨き粉を使うとエナメル質が削れる?

A. 適切なブラッシング圧(200g以下)と適切な歯ブラシ(やわらかめ)であれば、健康な歯のエナメル質が研磨剤で削れることは現実的にはほぼありません。問題になるのは「強圧ブラッシング × 強研磨歯磨き粉」の組み合わせです。

Q. ホワイトニング歯磨き粉は全部研磨剤入り?

A. 違います。「ポリリン酸」「ハイドロキシアパタイト(HAP)」「過酸化水素」など、研磨ではなく化学的にステインを浮かせる成分でホワイトニング訴求している製品もあります。アパガード リナメル、コンクール ジェルコート、ホワイトニング ジェル オーラルBなどが該当します。

Q. 「研磨剤なし」ジェルだけでステイン除去できる?

A. 物理的なステイン除去力は研磨剤入りより弱めですが、ポリリン酸やHAPなど化学的にステインを浮かせる成分配合のジェルなら、継続使用で効果が期待できます。即効性は研磨剤入りペーストのほうが高めです。

Q. 子どもにも研磨剤なし歯磨き粉を使うべき?

A. 乳幼児期はジェルタイプの研磨剤なし(チェックアップ ジェル等)が安全です。永久歯に生え変わって以降は、エナメル質も成熟するため、低研磨のフッ素配合ペーストでも問題なく使えます。


まとめ:成分表示で見分ける3ステップ

  1. パッケージ裏の成分表示を見る
  2. 「清掃剤」または成分一覧に 無水ケイ酸・炭酸カルシウム・リン酸水素カルシウム・水酸化アルミニウム が含まれているか確認
  3. 含まれない=無研磨、含まれる=研磨剤あり

判断が難しい場合、商品パッケージや公式サイトに「研磨剤無配合」「低研磨」「無研磨」と明記されている製品を選ぶのが確実です。

研磨剤なし歯磨き粉のおすすめランキングは研磨剤なし歯磨き粉おすすめ7選、知覚過敏向けは知覚過敏歯磨き粉おすすめ、低研磨タイプは低研磨歯磨き粉ランキングで詳しく比較しています。

【注記】 本記事は商品の成分・スペックを一般的な情報提供目的で紹介するものであり、医療アドバイスではありません。掲載製品の効能・効果を保証するものではなく、効果には個人差があります。製品の使用にあたっては各商品の表示・使用方法をよくお読みください。健康上の懸念がある場合は歯科医師にご相談ください。

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